公開日:2026年8月2日
採用領域では、AI面接や生成AIを活用した採用支援が注目されています。
今後は、企業が候補者へ情報を届ける場面でも、AIの活用が広がる可能性があります。その一つが「AI会社説明会」です。
AI会社説明会は、従来の会社説明会をそのままAI音声の動画へ置き換えるものではありません。
候補者がスマートフォン上で関心のあるテーマを選び、必要な会社情報をAIナレーションで確認できる、分岐型の会社説明です。
この記事では、Webサイトと動画の特徴を組み合わせた、AI会社説明会の仕組みと活用方法を解説します。
※本記事は、会社説明会や採用情報の見直しを検討している企業向けに、キャリアデータ総研編集部が独自に整理したものです。記事内では、当メディアの運営会社である株式会社JOPPOの関連サービスを紹介しています。外部資料へのリンクは、公開情報を確認するための通常リンクであり、広告リンクではありません。
この記事でわかること
- AI会社説明会とは何か
- 録画型の会社説明会との違い
- 候補者の関心に応じた分岐型の仕組み
- Webサイトと動画を組み合わせる考え方
- AIナレーションを活用する利点
- 視聴データを会社説明の改善へ活かす方法
AI会社説明会とは
AI会社説明会とは、企業の採用情報をテーマごとに整理し、候補者が自分の関心に応じて選択しながら確認できる、AIナレーション型の会社説明です。
説明するテーマとして、次のような内容が考えられます。
- 会社概要や事業内容
- 仕事内容と配属後の役割
- 組織や一緒に働く社員
- 成長環境やキャリア
- 働き方や勤務制度
- 給与や評価制度
- 選考フローや応募方法
全候補者に同じ情報を同じ順番で伝える長尺コンテンツではなく、候補者が知りたいタイミングで、知りたい内容から確認できることが特徴です。
従来の会社説明会・録画型説明会との違い
対面やライブ型の会社説明会は、企業と候補者が決められた日時に参加し、その場で説明や質疑応答を行う形式です。
録画型の会社説明会は、候補者が好きな時間に視聴でき、企業が同じ説明を安定した内容で届けられる形式です。
一方で、従来の説明会をそのまま一本の長い動画にすると、候補者は企業が決めた順番に沿って視聴することになります。
仕事内容を詳しく知りたい候補者もいれば、働き方や成長環境を先に確認したい候補者もいます。候補者によって、企業を比較する際に重視する情報は異なります。
AI会社説明会では、一つの長い動画を見せるのではなく、会社説明をテーマごとの短いコンテンツに分けます。
候補者は、共通の会社概要を確認したあと、自分が知りたいテーマを選んで視聴します。
| 録画型の会社説明会 | AI会社説明会 |
|---|---|
| 全員が同じ動画を視聴する | 関心に応じてテーマを選べる |
| 企業が決めた順番で進む | 候補者が見る順番を選べる |
| 一つの長い動画になりやすい | テーマごとの短い説明で構成する |
| 視聴後の導線が分かれている | FAQや応募導線まで一体で設計する |
| 動画全体の視聴状況を確認する | テーマ別の関心や視聴状況を確認する |
候補者が企業を比較する観点については、関連記事「採用競合分析のやり方|候補者は自社と他社をどこで比較しているのか」でも解説しています。
候補者の関心に応じて内容が変わる
AI会社説明会の中心となるのが、候補者の選択に応じて説明内容が変わる分岐型の設計です。
例えば、最初に希望職種を選択し、その後、関心のあるテーマを二つ選んでもらいます。
その回答をもとに、候補者へおすすめする説明テーマを表示します。
分岐の例
- 希望する職種やコースを選ぶ
- 関心のあるテーマを選ぶ
- 共通の会社概要を確認する
- 選択内容に応じたテーマが表示される
- 興味のある説明を追加で視聴する
- FAQや説明会予約、応募へ進む
共通説明と複数のテーマ別コンテンツを組み合わせることで、候補者の関心に沿った会社説明の流れをつくれます。
Webサイトと動画の特徴を組み合わせる
AI会社説明会は、Webサイトと動画の特徴を組み合わせた形式です。
Webサイトのように、候補者が必要な情報を選びながら操作できます。一方で、動画のように音声とビジュアルを使って、内容を分かりやすく伝えられます。
| Webサイトの特徴 | 動画の特徴 |
|---|---|
| 必要な情報を自分で選べる | 音声とビジュアルで理解できる |
| 好きな順番で確認できる | 説明の品質を統一できる |
| テキストを読み返せる | 文章だけでは伝えにくい内容を補える |
| FAQや応募ページへ移動できる | 登壇形式に近い説明ができる |
Webサイトと動画のどちらかを選ぶのではなく、それぞれの特徴を一つの体験に組み合わせます。
PC用の説明資料をそのまま小さく表示するのではなく、スマートフォン上での操作を前提に設計します。
AIナレーションなら撮影と音声収録が不要になる
AIナレーションは、eラーニング、出版、メディア、アクセシビリティなど、採用以外の領域でも活用されています。
AI会社説明会にAIナレーションを使うことで、登壇者の撮影や、社員・ナレーターによる音声収録を行わずに説明コンテンツを制作できます。
主な利点は次のとおりです。
- 登壇者の実写撮影が不要
- 社員やナレーターによる音声収録が不要
- 内容変更時の再撮影や再収録が不要
- 職種やコースごとに説明を作り分けやすい
- 字幕やテキストを同時に用意しやすい
- 制度や募集内容の変更を反映しやすい
従来の実写動画では、一部の説明を変更する場合でも、登壇者の日程を調整し、撮影や収録をやり直す必要がありました。
AIナレーションを使ったテーマ別コンテンツでは、変更が生じた部分の原稿や画面素材を修正し、該当するテーマだけを更新できます。
FAQと応募導線まで一体で設計する
会社説明は、情報を視聴して終わりではありません。
説明を見たあとに候補者が抱く疑問へ対応し、次の行動へ進めるように設計できます。
- よくある質問
- 採用サイトへのリンク
- 説明会や面談の予約
- エントリーフォーム
- 関連する説明テーマ
- 問い合わせ方法
候補者が別のページを探し直さなくても、会社理解から次の行動まで進めるように設計します。
生成AIによる企業研究と企業側の公式情報については、関連記事「就活生がAIで企業を調べる時代へ。採用サイトに必要な「公式情報」とは」も参考になります。
候補者の関心を会社説明の改善に活かす
分岐型の会社説明では、候補者がどのテーマを選び、どこまで視聴したかを確認できます。
例えば、次のようなデータです。
- 選択されることが多いテーマ
- テーマごとの視聴完了率
- 途中で離脱が多い箇所
- 視聴後に選ばれた導線
- 説明会予約や応募につながったテーマ
これらのデータを確認することで、候補者が関心を持っている情報や、説明が分かりにくい箇所を把握できます。
働き方のテーマが多く選ばれている場合は、採用サイトや求人情報でも関連情報を充実させるといった改善につなげられます。
視聴データは候補者個人を評価するためではなく、会社説明の内容や構成を改善するために活用することが基本です。
AI会社説明会は新しい採用接点になり得る
就職活動でAIを利用したことがある2027年卒の学生は84.9%に達しています。
候補者自身がAIを使って企業を調べ、応募先や選考について考えることが一般的になりつつあります。
一方で、企業が候補者へ情報を届ける方法は、採用サイト、求人情報、説明会、録画動画などが中心です。
今後は、候補者が一方的に説明を受けるだけではなく、自分の関心に応じて情報を選び、AIナレーションで確認する会社説明も、新しい採用接点の一つになり得ます。
まとめ
AI会社説明会とは、候補者が職種や関心に応じて必要な情報を選び、AIナレーションで確認できる分岐型の会社説明です。
一つの長い動画を全員に見せるのではなく、共通説明とテーマ別説明を組み合わせ、候補者の関心に沿った会社説明の流れをつくります。
Webサイトのように情報を選べることと、動画のように音声とビジュアルで理解できることを組み合わせ、スマートフォンから利用しやすい体験を設計します。
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共通の会社説明と、仕事内容、組織、成長環境、働き方などのテーマ別説明を整理し、候補者が自分の関心に合わせて進められる分岐型の会社説明を設計します。
スマートフォンでの利用を前提に、テーマ選択、AIナレーション、字幕、FAQ、説明会予約や応募への導線を組み合わせます。
サービスの詳細については、JOPPO公式サイトをご確認ください。

